国際日付変更線



国際日付変更線(英語: International Date Line、略:IDL)は、
日付の更新の矛盾を防ぐために地球の海上に設けられた、
ほぼ経度180度の地点を結ぶ理論上の線。単に日付変更線ともいう。

経度が15度異なる地域では、
その国にもよるが1時間だけ現地時刻が異なる場合が多い。
そこで、旅行者が15度移動するたびに時計の針を1時間ずつずらしていくと、
世界を一周したとき、時刻は正しいが日付が1日異なることになる。
これを防ぐため、国際日付変更線を西から東にまたぐ場合は日付を1日戻し、
東から西に跨ぐ場合は日付を1日進める。

このため、国際日付変更線をまたいだとたん、前日に戻ったり、
計算上一瞬で24時間後になったりする。
実際、オセアニアの航空路線の中には、
実際の飛行時間としては6時間未満なのに到着日付が2日後になったり、
逆に前日になったりするものも少なくない
(たとえばグアム発ホノルル行き航路では、到着日付が前日になる)。

国際日付変更線は、陸上の隣の町や村で日付が変わるなどの不便がないように、
海上に設定されている。
この線はどこかの機関が制定、届出、認可をしているものではなく、
日付変更線付近に所在する国や地域が国内法で地方標準時を定めているに過ぎない。